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脂肪注入

脂肪注入

脂肪注入とは

歳とともに落ち窪んだ瞼やこめかみ、頬、額に、上質な脂肪を注入し、若さを保つことができます。
歳を重ねていくうちには上まぶたの脂肪が下がり、上まぶたは落ち込み、下まぶたは弛んでしまう傾向にあります。
脂肪注入とは、自分の体から摘出した脂肪細胞を、目の上の落ち窪んだ自分の膨らませたい箇所に注入移植する方法で、その30〜40%の脂肪が定着するといわれています。

顔の脂肪注入箇所

●上まぶたの脂肪注入(上まぶたの落ちくぼみ矯正)
上まぶたの脂肪注入
は、目が落ち窪んできてしまい、老けた感じを与えてしまうことにお悩みの方におすすめで、数回施術することで、若返り効果(アンチエイジング)が期待できます。

●下まぶたの脂肪注入
下まぶたの脂肪注入は、下まぶたの老人用変化でお悩みの方にお勧めで、下眼瞼たるみ取りの補助手術としても役立つ手法です。

●こめかみ、ほほ、ひたいの脂肪注入
頬がこけてやつれて見える、こめかみがくぼんでいるなどでお悩みで、健康的な顔立ちを手に入れたいとお考えの方に向いている手法です。
酒井形成外科では、美容外科のしわ取り手術後の補助によく利用しています。美容外科手術のフェイスリフトまでは…、という場合の施術で、若返り効果(アンチエイジング)が期待できます。

脂肪注入手術の原理

単純脂肪注入

体の組織はその細胞一つ一つに毛細血管からの血流により、酸素と栄養分を補給され生きています。では、なぜ、毛細血管が断ち切られ取り出された脂肪細胞が移植され生きるのでしょうか?
移植された脂肪のかたまり(脂肪注入された所)は、周りが自分の組織であれば、3日間で毛細血管が新生されます。
なんとか3日間生き残った脂肪組織は新生された血管により再びその場所で生きる事ができるのです。しかし、移植脂肪のかたまりの中心部は血管からの栄養も無く壊死に至ります。ですから、移植脂肪の80%近くは吸収されてしまうといわれています。
しかし、以前は、またったく定着せず100%吸収されるといわれていたわけですから、20%の定着でも上出来と言えましょう。

脂肪注入の手順

高濃度脂肪注入

さらに近年脂肪幹細胞の研究が進み脂肪幹細胞をより高濃度にすることにより、定着率や移植脂肪の質の向上がみられるといいます。石灰化も少ないと報告する研究者もいるようです。もし機会があれば、高濃度脂肪注入にトライしてみて下さい。

高濃度脂肪注入

脂肪注入手術の概要

脂肪注入手術の概要

美容外科や形成外科の大切な技術に、組織移植があります。皮膚移植、真皮脂肪移植、軟骨移植、骨移植、筋膜移植そして脂肪移植(脂肪注入)が挙げられます。
自分の体から摘出した脂肪細胞は、5時間以内ならそれを自分の膨らましたい箇所に注入移植し、移植された脂肪細胞はそこである程度生着します。ただし、その定着率は20%程度です。

最近、皮下脂肪の中にもわずかですが幹細胞(今後いろいろな細胞へ分化する事が可能な細胞)が含まれることが分かってきました。この脂肪幹細胞を濃縮する事で、脂肪注入の効果や定着率を上げる技術がでてきました。これが高濃度脂肪注入(Concentrated Lipo Injection : コンセントレーテッド リポ インジェクション)といわれるものです。
自分の体から脂肪を摘出する事は、簡単な脂肪吸引法で可能です。また脂肪移植は注射をする方法で簡単に注入できるのです。
高濃度脂肪注入の場合には、脂肪を厳選するのに遠心分離という、ちょっと手間をかけます。
脂肪移植の技術は他にも脊髄の手術の際の神経の保護に利用されたり、尿道周囲に移植したり、他の手術治療にも活躍している安全で確立した手技なのです。
もし、顔の皮下脂肪等が減少して、凹凸感が気になったり、頬やこめかみがげっそりした感じを簡単に矯正したいなら、私は脂肪注入・高濃度脂肪注入の技術をお勧めします。

脂肪注入の症例

症例 1 上眼瞼の陥凹性変化の脂肪注入

加齢とともに上まぶたが落ち窪むことがあります。これは眼窩内(がんかない)脂肪の下方への移動(たれこみ)や減少が原因です。美容外科用語で「サンケンアイズ」と呼ばれています。脂肪注入の最も良い適応になります。

脂肪注入 |  術前
脂肪注入 | 術前

術前
脂肪注入 | 術後
脂肪注入 | 術後

術後

症例 2

上まぶたの皮下に1cc程度脂肪を注入しました。最初の注入から3ヶ月後に再度1cc程度の脂肪を注入したあと、12ヵ月後の状態です。

脂肪注入 | 術前
脂肪注入 | 術前

術前
脂肪注入 | 術後
脂肪注入 | 術後

術後

症例 3 ほほに張りをもたせたり、法令線を目立たなくさせる脂肪注入

法令線を目立たなくさせるために脂肪注入を行いました。高濃度脂肪注入1回し術後3ヶ月の状態です。

高濃度脂肪注入 | 術前
高濃度脂肪注入 | 術前

症例 4 顔全体のアンチエイジングを考えた脂肪注入:頬、こめかみ、法令線への脂肪注入

やや古い症例で2年間にわたり6回単純脂肪注入を続けた方です。
最終脂肪注入から1年が経過しています。両頬に広範囲にやや多めの脂肪を注入しつづけました。まるでフェイスリフトを受けたように肌の張りが戻り、法令線等も目立たなくなっています。

脂肪注入 | 術前
脂肪注入 | 術後

脂肪注入の利点と欠点

脂肪注入の利点

自分自身の組織を使うため、極めて安全。また多量の脂肪注入の場合は価格的にもかなりリーズナブル。コラーゲンやヒアルロン酸注入と異なり、必ず一部が自分の組織として残り定着する事。
技術的には難しいが手術は極めて簡単である。
さらに高濃度脂肪注入では、定着率や注脂肪の質が向上するため、ますます、良い治療法となる。

脂肪注入の欠点

脂肪定着まで数回の手術が必要なこと。

脂肪注入の手術の実際

手術のポイント
  • 脂肪注入では一カ所に多量に注入せず、少量ずつ他個所に注入する。
  • ある程度の結果がでるためには多数回の施術が必要なことをお知らせする。
  • できるだけ高濃度脂肪注入を利用する。
脂肪注入の手術の実際

脂肪注入の手術時間と術後経過

脂肪注入の手術時間と術後経過

自家脂肪の採取は概ね大腿部、臀部、腹部のいずれか一カ所を選択して単純脂肪吸引でおこないます。きわめて簡単で安全です。採取に20分程度、脂肪の選別と洗浄に15分程度が必要です。
単純な脂肪注入の場合は、採取した脂肪を必要な箇所に注射するだけです。
また、高濃度脂肪注入の場合は、洗浄脂肪を遠心分離し幹細胞が多量に含まれる重めの脂肪だけを分離生成します。その後、注射で必要な箇所に注入をします。なお、遠心分離とその後の生成に概ね30分が必要です。
注入部は局所麻酔をおこなうためやや腫れていたり、脂肪注入のため若干内出血がおこったりしますが、2週間程度でほぼおちつきます。その後、注入した脂肪は、除徐に吸収をうけます。

脂肪注入のアフターフォロー

脂肪採取部位は手術直後に包帯で圧迫をします。次の日からはガードルやサポーター等で1週間程度は圧迫します。抜糸は通常はありません。シャワー浴やシャンプー洗顔は次の日から可能です。術後4〜5日で全身入浴も可能です。 脂肪注入部位は一時的に膨らんだり凸凹感もありますが、2週間程度でかなり 馴染んできます。
定着率は通常の脂肪注入で20%程度。高濃度脂肪注入でも30〜40%程度と推察されています。したがって満足できる結果がでるまでは、ある間隔を空けながら、多数回の施術が必要となります。

合併症

現在は機械的に安全に手術ができるようになりましたが、次の事項には十分注意も必要です。

・感染
・凸凹感
・血腫形成
・注入脂肪の硬化

脂肪注入の手術費用

項目 金額
(消費税別)
脂肪注入(通常法)1回あたり 15万円
脂肪注入(高濃度)1回あたり 22万円
上眼瞼のみの脂肪注入 1回 8万円
下眼瞼のみの脂肪注入 1回 8万円

脂肪注入の詳細情報

施術時間 30分〜45分
施術後の通院 初回のみ翌日チェック
7〜10日後に抜糸
1〜2ヶ月後状態観察
腫れについて 脂肪採取部位、脂肪注入部位の内出血様変化や腫れは2週間程度で改善
カウンセリング当日治療 基本的に不可。感染症の血液検査結果があれば可能
入院の必要性 不要
麻酔 局所麻酔
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